子宮筋腫と腰痛

目次

<子宮筋腫とは?>

子宮筋腫とは子宮を構成している平滑筋という筋肉組織の良性腫瘍で、若い方から閉経後の方まで高頻度に見られる疾患です。特に症状もなく健康診断で偶然指摘されることも多くあります。

子宮筋腫は発生する部位により、漿膜下筋腫、筋層内筋腫および粘膜下筋腫に分類されます。

*日本婦人科腫瘍学会より 引用

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<子宮筋腫による症状について>

過多月経、過長月経、月経痛、腹部腫瘤触知、貧血などがあります。また、子宮筋腫が大きくなると周囲臓器を圧迫し、頻尿、排尿困難、便秘、腰痛などの症状もみられ、時には不妊や流早産の原因にもなります。症状の強さは子宮筋腫のある部位、大きさや個数などによっても異なるとされています。

<腰痛との関係性について>

子宮筋腫においては腫瘍が大きくなることにより、周辺組織の圧迫や滑走性が低下する為、二次的に腰痛が発生します。特に、体幹のインナーマッスルとされる腹横筋・腹斜筋、背骨付近に付着する大腰筋や多裂筋、骨盤内に存在する骨盤底筋や内閉鎖筋などの筋組織の影響を受けやすいです。また、子宮の前には腰から出ている閉鎖神経も走行している為、神経系の動きにも影響を与えてしまう場合、内ももやお尻周りの筋力が低下し腰痛症状を助長させることも少なくありません。

<考えられる症状について>

先ほどの構造的な部分の影響だけでなく、ホルモンバランスにも影響を与えるケースも多く、その場合には呼吸器や内臓周りの動きも硬くなるため自律神経への影響も十分に考慮する必要があります。

また、自律神経由来の場合には全身的な体液循環が影響する為、腰痛と言っても腰だけに介入すると難渋し、腰痛が根治するにも、それなりの期間が必要となります。

<多い姿勢パターン>

代表的な姿勢として「スウェイバック姿勢」があります。スウェイバック姿勢の特徴として下腹部の動きが出にくくなることや、生殖器系のトラブルがある場合に生じやすいのが特徴です。

スウェイバック姿勢が増強されるにつれて、上部の肋骨は狭くなり下部肋骨が広がり硬くなります。肋骨の動きが出にくくなることと並行して頭頚部の緊張が高まり徐々に動きが出にくくなり、自律神経系への悪循環も生み出します。

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<何から始めるべき>

こういったケースの場合には、まず下腹部の筋膜リリースに加えて、ドローインのエクササイズから始めてください。

下腹部の筋膜リリースでは腹斜筋~腹横筋にかけての筋肉を触れてリリースします。制限が強い人の場合にはそれなりに痛みを伴いますが、グリグリ動かさず、持続的な強い圧を加えてください。

*詳細は動画にて参考

症状が少し緩和されるようであれば、少し続けてみる事をお勧めします(^^)

こちらのエクササイズとも併せて行うと尚良いです!

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